甲状腺機能亢進症という病気を紹介します。
基本的に10才以上の猫で発症します。お家で気づくことは、「最近若返ったね!食欲旺盛だね!お水もよく飲むね、でも痩せてきてるかな?なんか私の顔をにらんでるのかな?夜中走り回っているよね?」そんな症状が高齢の猫に認められたら一度検査すると良いでしょう。教科書的には「攻撃性が増す」と書いてありますが、臨床経験上飼い主からは「最近眼飛ばすんだようちの猫!」「夜中走り回って,壁に向かって吠えてるんだよ!」が多いです。甲状腺ホルモンは基本「燃える、消費する、活性化する」つまり活発に体を動かすホルモンです。低下症は犬で多く症状は「げんなりして元気がない、最近歳取ったね・・・」、ヒトでも認知症と間違われてしまうことも多いと聞きます。健康診断で指摘されることもしばしばです。10才以上の猫はチェックしましょう。治療は増えすぎているホルモン分泌を減らす治療を行います。